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2014年度の作品

No.4 『 宝物となった一年間 』 
 清心中・女学院中・なぎさ中/匿名希望

「ちょっとチャレンジしてみようか?」幼稚園時代のお友達が中学受験のため、塾に通っている中、娘は「地域の公立中学校に行く」と言い、四・五年生をのびのび生活していました。そんな中、小学校の図書ボランティアをしている仲間から「一度中学校に行ってみる? 行かせたくないと思うだろうけど・・・」と、誘ってもらい、見学に行きました。その結果、冒頭の言葉を娘に投げかけることになったのです。
 けれど、何も用意してこなかった上に、遅れて取り組む中学受験です。甘いはずはありません。まず、書店で買い求めた適当な問題集で、娘の学力を見ながら①学力的に中学受験に臨めるか。②今からの取り組みで精神的に耐えられるか。③私自身が結果に左右されず明るく娘を支えていけるか。について、自問しました。
 娘も、中学校の話は聞いていて、いろいろ思っていたため、勉強は素直に始めました。けれども塾に対しては、嫌なところという先入観があり、初めは緊張していたようでした。六年部から入塾という時「お母さんは何も心配してないよ。できることはお母さんとやって塾に備えてきたし、言われたことをきちんとやる子だとわかっているからね。楽しいこともあると思うよ。楽しんでね」と話し、送り出しました。
 テキストの予習復習、マナビーテスト、初めての事ばかりでしたが、小学校や、幼稚園時代の友達がおられることで、すぐに慣れました。すると、「補習に行っている人がいるから、私も行ってみたい。九時に迎えに来て」「補習に行くと、いろんな友達ができる。楽しいから、九時半に来て」「塾って嫌なところかと思ったけど、すごく楽しい」と、言うようになりました。
 家庭学では、勉強だけ! ではなく、習い事を両立されている方も多くおられ、珠算の全国大会に出る人、水泳の朝練を続けている人などもおられ、尊敬できる友人にも恵まれました。どうやって勉強しているのか? なども、お互いに話していて、ノートを見せ合ったり、年代の暗記に使っている本を聞いたり、問題の解き方を教え合ったりもしていました。世間では「受験塾」というと、知識を詰め込んで、お互いライバルであるかのようなイメージがありますが、家庭学習研究社は全く違い、本来学校で経験するような、お互いの尊重・励まし合い・学び合いがありました。
 受験の日、本人だけでなく友達も一緒に、元気に受験できたことを親子で喜びました。もちろん、本人には不安もありました。「みんなに『大丈夫よ。絶対受かるよ』と言われていて落ちたらどうしよう」と、思ったのです。2014_04私は「この一年、きちんと取り組んで頑張ってきた事。良い友達と先生に恵まれて、やり切れた事。これが、一番の宝物。結果はその次だと思うよ。だから、どんな結果でも受け止めようね。いつもどおりでいいんだよ」と、話しました。ホームページで、自分の受験番号を確認すると「やったー!」と大声で叫んでいました。
 家庭学は、子供の頃私が行かせてもらいたかった塾でした。最後の保護者会での話を聞いて「やはり家庭学でよかった」と思いました。
 最高の一年間を親子で過ごさせてもらいました。ありがとうございました。

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