最後の受験校である広島学院の試験終了のチャイムを聞いた途端、涙がこぼれた。
インフルエンザが大流行の中、健康な状態で受験を迎えることができ、きっと息子はやりきったに違いない。悔いはないだろうと。
振り返れば、入塾してからの二年間はソフトボールとの両立で忙しい日々であった。「何が欲しいか」と聞くと「時間」と答えるほどであった。そんな中で支えとなったのは仲間だったのだと思う。ソフトボールの仲間は、土曜日の練習の半日を塾で休む息子をいつも応援してくれた。十二月の最後の模試はソフトボール最後の試合の日でもあった。模試を受けたいと息子は仲間に伝えた。仲間は息子の気持ちを理解してくれ、「予選リーグを勝って、決勝リーグに合流するのを待っているよ」と言ってくれた。仲間が頑張ったおかげで模試のあとの決勝リーグに間に合い、最後の試合に出場することが出来た。ソフトボールの仲間と最後まで一緒にやり遂げることができて充実感でいっぱいだっただろうと思う。
ソフトボールを十二月中旬に卒業してからの一ヶ月間は勉強と向き合うラストスパートとなった。ここで息子の支えとなったのは塾の仲間だった。塾の仲間が大好きで、同じクラスで同じ目標を持っている仲間と切磋琢磨しながら取り組むことが原動力となっていたのだと思う。五年生の時は消しパチが流行し、巨大消しゴムをサンタクロースに頼み、見事にゲットし、包装が破れたら先生が修正してくださり、塾生活の中でも楽しみを作っていたようだ。
今、受験を終えて、塾の仲間たちと学院へ進学できることを喜んでいる。
息子よ、
これからも出会いを大切にし、人に感謝して、スポーツに勉強に励んでね。
いつも応援しています。
ありがとう。