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2016年度の作品

No.2 『 4年前の誓い 』  学院中・修道中/Uさん

 2012年1月、小春日和のノートルダム清心の丘で祝福を受けた姉を目の当たりにした小学2年生の弟が、「俺も清心へ行く!」と大きな声で叫んだことを今も鮮明に覚えています。みんな顔を見合わせた後に、お腹をかかえて笑いました。どうしてそんなに笑われているのかも分からない息子に、「清心は、女の子だけが通う中学校なんだよ。」と、そっと教えてあげました。
 約1年間ですが、受験勉強を家族みんなに支えてもらいながら、頑張っていた姉の姿をずっと見てきて、自分もこんな風にみんなから祝福をいつか受けたいと素直に思ったのでしょう。
 あの日から、年月が経つのは本当に早いもので、4年前にみんなから笑われた息子は、念願だった学院に見事合格することができました。今度は反対に大いに泣かされてしまいました。
 そんな息子は、4年生の時から家庭学習研究社にお世話になりました。姉がお世話になった他塾には通わせず、姉の時から気になっていた家庭学習研究社に決めていました。姉を通わせた他塾の方針に少し違和感を覚えていたからです。その選択は的中、思惑通り功を奏しました。
 土曜コースに通っていた息子は、三篠校からは家が遠いため、知り合いなど一人もいませんでしたが、コミュニケーションをとるのが得意なので、仲の良い友達もでき、良きライバルとして共に逞しく戦い抜きました。
 最後まで土曜コースで頑張れたのも、息子の性格を考慮して的確に教えてくれる先生達がいたことと、時として競い合い励まし合い、同じ高い目標に向かって頑張る仲間達との刺激があったからでしょう。そのおかげで息子は、笑顔で中学受験を終えられたと思います。
 多くの課題をこなし、途中で弱音も吐かず、毎日ひたむきに頑張っていた息子の姿を想起し誇らしく思います。奮励努力すれば必ず成果となり表れること、諦めず懸命に取り組む心構え……。中学受験を通して学んだことはとても多く、学力の上進だけではなく精神面の向上にも顕著に表れました。
 第一志望校へ合格できたのは、息子が全力を傾けた努力の賜物ですが、決して息子一人の力だけではありません。家族みんなで乗り越えた貴重な体験は、子育てという大きな括りの中の大切な想い出として深く心に残ることでしょう。
 これから、楽しみにしている学院での学校生活を送る息子の将来に向けて望むことがあります。それは、自分で物事を考え、自己の未来を切り開いていける人となり、人に迷惑をかけることなく、大きく言えば自分の人生が人のためになれる人を目指してくれることです。
 最後になりましたが、息子をご指導していただきました先生方、力を注いでいただき本当にありがとうございました。

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