姉の受験勉強を見ていて「私は受験したくない」と言っていた次女。それが、長女から学校での公立中学校にはない体験や経験をさせてもらっていること、楽しく学校に通っている様子を見て、「自分もお姉ちゃんが行っている清心に行きたい」と言い出しました。
長女の時は同学年で受験する生徒は二人だけ、周りが遊ぶ中で勉強させるのは親として大変、子供はもっと大変だったと思います。次女の学年は男女とも中学受験を目指す子供が多く、5年からでしたが無理なく勉強のスタートは切れました。
瞬発力集中力のある長女とは違い、コツコツ型の次女。得意科目もなく、なかなか上がらない成績を先生にご相談した時、「万遍なく点がとれているのも強み、まじめにコツコツしていることは結果につながる。」と言われ、それを頼みに見守ってきました。
年が明け、変わらずマイペースに勉強を進める娘。塾がない時には2歳年下の弟と顔を合わせれば喧嘩をよくしていました。暖かくてみんなの集まるリビングがいいと娘は勉強し、弟は遊ぶ。時間の長い週末に集中して勉強させたいと、弟に言い聞かせ週末友達と遊ぶのを我慢させて、入試前の2回の週末は祖父母のところに泊まりに行ってもらいました。
附属の試験後、感想を聞くと「難しかった~」と明るく言う娘。附属は試験慣れのために受けておこうという高いレベルだったので、できなくても不合格がわかっても本人も家族も平気でした。
女学院の試験後、迎えに行った時に娘は「あまりできなかった。難しかった。」と不安そうな様子。女学院が不合格だとどこにも受からない可能性がある……。私は「できていたらできていないところが気になるって言うから大丈夫よ。」と自分にも言い聞かせるように娘に声を掛けました。結果は合格。主人にメールで伝えると「よかった。泣きそう。」と娘を想う気持ちが伝わってきました。
附属と女学院の受験を終え、これで受験勉強が終わる清心の試験当日、本人はもちろん、家族も心身共に健康で受験に臨むことができて本当によかったと親として心から思えました。長女は我が校の受験日のため休校で自宅にいましたが、次女が試験時間の間、「今算数だ。ちゃんとできるかな。」などとずっと妹が気になる様子でした。
清心の試験後、迎えに行った時、「思ったよりできたよ!」と晴れ晴れとしたいい表情をしており、その直感はいい結果に結びついていました。清心の発表は土曜日、家族みんなでパソコン画面を緊張して見ました。
「合格、やった!」
その後すぐに洗面所に行った主人。用事に見せつつ涙を隠しに行ったのだろうと思います。
姉が清心に通っているので目標にしている反面、そこに達したいというプレッシャーも強かったと思います。それを乗り越えた娘を心から褒めたいです。
塾では大変な受験勉強を共に乗り越えてきたいい友達もできて、先生にもしっかりサポートしていただき、楽しく通うことができたことを感謝しています。
中学受験で努力すること、忍耐力が付いたこと、達成感を感じることができたことは、これからの娘の原動力となるでしょう。もちろん結果が伴わず達成感を味わえなかったとしても、中学受験の経験は子供を成長させてくれるものだと思います。みんなで見守り支えていく、家族の思いやりをそれぞれが感じるいい経験となりました。
今からが新たなスタートです。いろいろな経験をして成長する娘を楽しみにずっと見守り続けたいです。