娘と三篠校との出あいは、小学校一年生の玉井式の体験でした。体験を終えた娘の表情を見て、受験までの六年間お世話になることにしました。玉井式で過ごした低学年の頃は、塾に行くことは、勉強するというよりは先生に会いに遊びに行く感覚でした。思えば、この頃に学ぶことの楽しさや閃きの面白さ等、学習の根っこを培っていったように思います。
四年部から中学受験指導が開始し、二週間おきのマナビーテストが始まり、五年部から四教科となり予習復習やプリントなど課題も増えていきました。
娘は、受験とともに【小学校の事も積極的に取り組みたい】【習い事のテニスも可能な限り続けたい】【お友達とも遊びたい】等色々な事を両立させながらの少しわがままな受験生活でした。
私たち夫婦の間でも受験生活を始めるにあたり、「辛く苦しい受験生活だった……だけの思い出にしてあげたくないね。小学生らしく、楽しみながら受験生活を乗り越えて欲しいね。」と常々話していましたので、我が家ではあまり禁止事項を作らず【小学校の事が第一】【テニスに行く日は早めに通塾し、補習プリントに取り組む】【遊ぶならその前後に集中して取り組む】等、我慢ではなくメリハリをつけて行動していけるような言葉がけを心掛けていきました。そうすることで、娘自身が、やりたい事も出来ている……と納得しながら勉強に取り組むことができ、効率も上がっていったように思います。
結果的に、元々コツコツタイプの娘でしたが、勉強のレベルが上がってもついていくことができ、最後まで自分のペースを乱すことなく受験当日を迎えることにつながりました。
第一志望の学校は補欠となり、合格には至りませんでした。頑張ってきた姿をずっと見てきた親としては少し心配しましたが、発表直後は落ち込んでいた娘も、「お母さん、私、清心で頑張るよ! 仲の良いお友達もたくさんいて楽しみだよ!」と話してくれました。娘のその言葉を聞いて、私も漸く娘の受験を終えることができたような気持ちがしました。
娘が六年間三篠校で勉強を続けていくことが出来たのは、先生方の学ぶ楽しさに配慮された丁寧なご指導と、同じ目標を持ったかけがえのない仲間がいたからだと思います。特に、玉井式から一緒の友達とは、互いに励まし合いたくさんのパワーを貰いながら楽しく頑張ることが出来ました。
娘の受験生活で、壁にぶつかる度に家族で話し合いながら解決策を探していくことで、家族の絆も深めることが出来たと思います。娘には、受験生活で学んだこと感じたことを糧にご縁をいただいたノートルダム清心中学校で、様々な事にチャレンジして自分の進むべき道をみつけていって欲しいと思います。
三篠校の先生方やM72組のクラスのお友達、娘に関わってくださったたくさんの皆様に本当にお世話になりました。ありがとうございました。