娘が生まれて十二年、母親である私の夢はどんどん変化していった十二年でした。健康でありますように、みんなに愛されますように、楽しく学校に通えますように、と思っていただけなのに私の夢・理想はどんどん大きくなり、「いい中学校に入ってほしい」「いい中学校の娘がいる親になりたい」という私の我が儘なエゴのかたまりの中、娘の塾生活が始まりました。
娘はコツコツと自分のペースで学習し、学ぶことを楽しさと捉え、いやがらずとても努力していました。そして私はというとノータッチ、いい言葉で言えば見守るスタイルでした。見守るのみなのに不安でいっぱいで、己斐校の先生との面談で「受かりますか?」と答えようがない質問をしたとき、「受かります。努力している子です。」と笑顔で言って下さった藤堂先生。この一言で、最後まで自信を持ってかけぬけていけました。
今思えば、一瞬でかけぬけていった受験生活だったように思えるけど、きっと本当はかけぬけていってないんだよね。その都度悩んだり立ち止まったり、そうやって考えながら勉強していたんだよね。娘のことを親だけが育てたなんて思っていません。己斐校の先生方、学校の先生方、友人などすてきな方々に大事にされ成長していったんだなと思います。
「受験させてくれてありがとう。」と言ってくれた一言。忘れないよ。お母さんの夢叶えてくれてありがとう。これからは自分自身の輝く未来のため、素敵な夢叶えていってね。あなたは私の誇りです。