新型コロナウイルスが急激に拡大する中、中学受験は終わりました。歴史に残るような困難の中、最後まで頑張った子どもには笑顔とハグを、そして今までにない状況で何とか合格に導けるように指導して下さった家庭学の先生に、心からお礼申し上げます。
さて、我が子の成長のあしあとですが、娘は小学三年生の玉井式より四年間お世話になりました。説明会の校舎長の先生は子どもを引きつける雑談が面白く体験授業後、楽しんで通い、国語力は特に上がったと感じました。
三、四年生は算数と国語、そして学校以外の塾の宿題に慣れることを目標にしました。最終目標は中学校受験ではありますが、何かと知ることから感じる、知ることの面白さも大事にして欲しいと思っていました。
塾ではよく褒められ、家庭では知ることのない事も知れているように見えました。そして、五年生では人数も増えてクラスに友人や、ライバルができました。成績も意識し始め、同じクラスの子と一緒に勉強を教え合ったりして、低学年の時とは違った塾の良さを感じました。
しかし、ここで思春期の到来です。親の私とも多くぶつかりました。五年生からは機嫌の悪いときは市内、市外の中学校の周りをあてもなくドライブし、本来の中学校受験からは目を離さないように意識の外へ少しでも残ればと考えました。
六年生に上がれば応用や今までの復習で大変そうでした。世間の状況もコロナウイルスが猛威を振るい通学コースからオンラインへ切り替えました。オンラインの良い点は、子供が日頃授業を受けている様子がよく分かる点、先生方の教え方を参考にできる点、また通塾にかかる時間を減らすことができ、我が家ではとても良かったと感じました。
さて、肝心な六年生ですが、子どもと一緒に私も足並みを揃えようと意識しました。なるべくすぐやることへの声かけや,子どもがやったことには必ず目を通すこと。問題や授業を、見て弱点は把握し、塾の先生方が引き上げて下さる為の指導と、虎の巻きや問題のポイントを無駄にしないようにし、子どもと塾と親で同じ方向性になれるように取り組みました。当の本人は、学校は優先し、休息も帰宅後から就寝まで毎日二時間は必ず確保し、その合間を勉強面にあてました。毎日やることを大体決め、余裕を持って計画していた気がします。
昨今、子どものスマートフォンも話題になっていますが、我が家は否定をせず、好きなことに没頭してもよい時間として与えました。これにより、思春期の難しい娘の気持ちとまた頑張ることのできる力と少しの一日の時間スケジュール管理はできるようになりました。
受験を迎えた一月には塾の先生方に言われた「点取り虫になること」「標準問題を間違いなくまんべんなく解くこと」「体調に気をつけること」のそれだけを気を付けました。
試験が終わってみると四年間はあっという間で、大変重みのあるものでした。中学受験は本当に「家族の受験」でした。大変というのは至極当然なことと分かっていましたが、この経験は、子どもにとってこの激変していく社会(IT技術・グローバル化・超少子高齢化など)に対応していく力が、ひとつ中学校受験によって付くであろうと、見守る中確信しています。また、小学生の頃から過密スケジュールをこなすことは可哀そうなのではなく一日の時間をコントロールする力やめりはりのある生活、そして何より自分自身が頑張った結果によって最高の自己肯定感と達成感を味わうことができたと感じました。
ようやく、子どもの人生は始まったばかりです。輝かしい未来へのエールとして後ろ姿をまだ少し見守って行きたいと思います。