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2023年度の作品

No.1 『 身近なサポーター 』
                清心中・女学院中・なぎさ中 /Oさん

 子どもが受験生らしくなったのは6年生になってから。様子を見ていると、自主的に塾へ行く前後の日にも予習・復習の計画を立てて臨んでいる様子が分かりました。どんなやり方をするとよいか、塾の先生方が教えてくださったりする環境が、その習慣をつけてくれたのだと思います。

 振り返ると、親の方から勉強しなさいと言わなくても、自分で朝早起きして勉強に取り組む、寝る前やスキマ時間にも取り組んでいて、じゃあ親の方は頑張る子どもに対して何をしてあげたら良いかな……と考えました。

 塾に通っていると、あっという間に学習のプリント類が溜まります。子どもはなかなかこのプリントを整理する時間が取れなかったので、親が分別整理をして、あとで子どもが見返した時にどのあたりがよく間違えているか……など分かるように、教科ごとやマナビーテスト、模試、学習参考プリントを種類分けにして紙ファイルに保存していきました。

 すると、週末に子どもが真似をして個別に「弱点こくふくファイル」なるものを作り始めました。親が整理整頓をサポートすることで、さらに自分のためになるプリント整理は……と考えたようです。

 他にどんなサポートをしたら良いか、家庭学習研究社の先生方から保護者面談の時に頂いたアドバイスもとても役に立ちました。5年生の時に「保護者の方は付箋と単語帳を用意してあげてください」と教えて頂きました。家での学習で分からないところがあれば、とにかく付箋を貼ってカテガクへ。覚えたいことは、5年生のうちから単語帳へ書き込み。これをすぐに実践し始めたら「塾の授業の後、居残りして先生に分からないところ聞くんだ!」と、塾での時間を有効に使うようになりました。時々早く迎えに行くことがあると、まだ先生に聞きたいから残ってもいい?と。それだけ分からないことをちゃんと聞く、ということが自分にとって大事なことだと分かったのだと思います。

 学習環境を整えるサポートでは、プリント類の整理に加えて、家の中の室温設定やバランスの良い食事(野菜・果物・発酵食品)などを気にかけるようにしました。子どもはお風呂が好きで、朝からお風呂に入ると頭がスッキリして勉強も捗るのだそうです。冬場になってくると朝風呂の後の湯冷めが心配だったので、お風呂の暖房や部屋の床暖房をしっかりつけたりして、できるだけ室内の気温差がないように気をつけました。

 また、学習を頑張る日と遊ぶ日のメリハリがつけられるように、これも先生からのアドバイスにあった通り、月〜土曜まで頑張ったら、日曜は映画に行ったり……と遊びも入れて気分転換をするようにしました。たまにはしっかり遊びも……と、連休にはキャンプへ出掛けたり、ちょっとした旅行をしたりしたのですが、受験勉強も佳境になってきた秋以降は、もうあんまり遊びの予定は入れちゃダメ! と子どもの方から言われてしまいました(笑)

 それだけ集中して頑張っていたので、全ての試験を終えた日には、苺とお風呂が好きな娘へのサプライズで、温泉付きイチゴビュッフェのランチを頑張ったご褒美に用意しました。受験から解放されて、大好きな苺を30個も食べてにっこりした笑顔を見た時に、受験勉強を頑張る娘をサポートしてこれて良かったなと心から思えました。

 そして今もよく覚えているのが、ある日塾に子どもを迎えに行った時に「カテガク神さま、カテガク神さま。どうか〇〇中に合格しますように!!」と、先生たちがいる建物に向かってお祈りをしていた男の子たちの姿です。お祈りしたくなるほど、信頼のできる塾だったのでしょうね。そのようなあたたかい塾の先生方に娘をサポート頂けて、本当に良かったです。ありがとうございました。

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