我が家の長女は、家庭学習研究社呉校に、四年生の春からお世話になりました。一つ下の弟が「僕、中高一貫校に行く。」と幼い頃から宣言しており、それならば、長女も挑戦させてみようかなと私が思ったのがきっかけです。
本人は、やる気ではありませんでしたが、小学校の課題もきちんと一人でやっているし、入塾テストを受けて、通わせてみようという軽い気持ちでテストを受験させました。
しかし、結果は不合格。(え!?どういうこと?)と入塾する前から動揺する事になってしまいました。最初から本人は塾に行く気はなかったのだし……と私自身を慰めつつ、本人に結果を伝えると、「え!? 落ちたん。(無言)でも、まだテスト受けることできる?できるんなら、合格するまで頑張りたい。どこができていないのか塾の先生に聞いてほしい勉強して受ける。」と予想外の返答。今まで、こんな娘を見たことはありませんでした。
すぐに塾に電話して、やるべき事を伝えると、その日から小学校の宿題が終わった後で、黙々と漢字ドリルや計算ドリルを復習していました。(こんなに勉強する子だったんだ……)このときから、娘の受験勉強が始まったといっても過言ではありません。
そして一週間後の再入塾テストで見事!?合格をいただきました。しかし、(こんなスタートで果たして六年生まで続けられるのかな。ついていけなくて、投げ出してしまうかも。まあ、その時は仕方ない。)と母としては不安な気持ちで始まった四年生のスタートでした。
案の定、今まで娘はのんびり、ふんわりと小学校を過ごしていましたが、塾では授業のスピードについていくのがやっとで、家での課題の多さに時に涙をうかべながら取り組んでいました。
それでも、「辞めたい。」とは一度も言わず、テストも一喜一憂することなく(というか、最初のころはほとんどできていなかった。)テストが終わるごとに自分で復習を繰り返していました。思ったように成績が上がらなくても、諦めず、いろいろな学習方法を娘なりに試しながら勉強していたように思います。
六年生からは、勉強を朝型に変えるために、五時に起きて学校に行く前一時間必ず勉強していました。そして、それまで息抜きにしていた漫画やユーチューブもすべて辞め、その代わり気分転換は、体力をつけることも兼ねて、家族みんなでバドミントンやテニスをしたり、一人で走ったりして上手に気分転換しながら、黙々と勉強をしていました。
塾の先生に言われた、成績アップにつながること、日本史の年表を巻紙に書く、単語帳に間違えた語句を書いて覚える、ニュースはラジオで聞く、などありとあらゆることをやっていました。とにかく、塾の先生をまるで「神」のように慕い、信じ、一心不乱に勉強をした三年間でした。
入試時期は、一つの学校の入試が終わるとすぐに次の受験校の勉強をし、最後の県立広島中学校の入試当日まで朝五時からの勉強を続けました。最後まで諦めず、粘り続けたことが勝因だったと思っています。
おかげさまで四校受験中、三校に合格をいただき、悩みに悩んで、県立広島中学校へ進学することを決めました。
二月、受験が終わっても、変わらず朝五時に起きて、黙々と勉強する娘の姿をみて、本当に家庭学習研究社に通わせてよかったと夫婦共に思っています。
最後になりましたが、娘を全力で指導してくださった呉校の髙橋先生、蠣崎先生をはじめすべての教科の先生に感謝いたします。また、オンラインで県広対策をしてくださった先生方も本当にありがとうございました。 来年は、この姉の姿を間近で見ていた弟が受験です。本人は少々プレッシャーを感じているかもしれませんがどうぞよろしくお願いいたします。