昨年初めてGETを読んだ時、正直に言うと実は少し不安な気持ちになりました。それは皆さんがとても早くから取り組まれている事、二人三脚で親御さんもしっかりと準備されている事を知り、これから私はどのくらい出来るのだろうかと。それでも、なんとか目標にたどり着けました。
そして、本来であれば、ここには子供の受験について書くものだと思いながらも自分自身の事を書かせて頂きたいと思います。
およそ30年前、小学校6年生だった私も家庭学習研究社で学びました。ただ、私自身は中学受験に成功したとはいえません。山間部に住む私は、学校が終わるとすぐに制服から着替え、バスと電車で1時間半かけて通塾していました。帰りは最終のバスに乗り家に着く頃には疲れ切っているという日々。残念ながら私は、家庭学習研究社で学んだ事を中学受験で発揮できるほどの成績にはなれませんでした。
しかし、中学生や高校生になった時に「授業のノートのとり方がすごく上手だ」と褒めてもらったり英語の授業の予習が楽しかったのを覚えています。
「合格がゴールではない学習をしていきます!」と家庭学習研究社の先生方が話して下さいましたが、本当にその通りだと私は思っています。私は遅咲きでしたが、大学進学時には小学生の時に身につけた学習の力を発揮できたと思っています。
実は自分の子供が、もっと広い世界を見たいからと受験を希望した時、私は自分の大変だった経験もありすぐにはYESと言えませんでした。「賛成はしないよ。すごく大変なことだし、合格したら今よりももっと早起きして学校に行かないといけないよ。」と伝えました。それでも受験してみたいと本人の強い希望があったので、それならば私の出来る限りの協力をしようと送迎に随分と車を走らせました。
そんなスタートではありましたが、迎えに行った帰りの車の中で、「今日の塾での面白い話」を聞くのが楽しみになりました。学校には「行きたくないなぁ……」と言いながら渋々行く子でしたが、塾はとても刺激的で楽しかった様子がいつも伝わってきました。
学ぶことが楽しいことだと経験できた事、そして目標を持ってそれに向かう仲間たちと出会えた事は本人の宝になったと思います。ありがとうございました。