いよいよやってきた一月二十三日午後四時。パソコンで合格発表を確認する時間。あいにく何度アクセスしても見ることができません。みんながアクセスしていて、混み合っているようです。合否を早く知りたい。私は、ますます緊張してしまいました。四時半頃再びアクセスすると、
「あれ、ないね。」
と母が言いました。
「えっ、もう一回見て、よく見て、うそ、うそ。」
と私は言いました。何度見ても受験番号はありません。これは現実、本当なのか。今まで三年間もがんばってきたのに。そう思うとなかなか信じることができませんでした。
しかし、時間が過ぎていくとだんだん気持ちが前向きになっていきました。そして、塾で学んだことがたくさんあることに気が付きました。
私は志望校に合格できませんでしたが、今までがんばって勉強した事を後悔していません。学校の友達が遊んでいる時も、私は勉強をしていました。何度もうらやましいと思いました。しかし、今は勉強を最後までやり遂げた自分に満足しています。
塾へ通うようになってから、長時間座って勉強できるようになり、優先順位を考えて勉強できるようになり、何より楽しく勉強できるようにもなりました。テストの時わからない問題が続くと、時間がかかってしまいあせることもありました。何度もそういった経験をしていくうちに、あせった時は自分の好きな曲を思い浮かべて、平常心を保てるようにもなりました。
このように、この三年間で学んだことは、まだまだたくさんあります。だから、この三年間は私にとってとても意義のある時間だったと思いました。
これから受験される方に私がアドバイスできることは、一生懸命やったことは、どんな結果で終わっても満足できるということです。だから、落ちたらどうしようなどと心配しないで、とにかくがんばってください。
最後になりましたが、やさしく楽しい授業をしてくださった己斐校の先生方、塾のみんな、私をはげまし支え続けてくれた家族に感謝の気持ちをささげます。
「ありがとうございました。」