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2015年度の作品

No.8 『 二年間をふり返って 』  城北中・なぎさ中/Sくん 

 ぼくは、四年生の冬期講習から家庭学習研究社五日市校に通い始めました。
最初、塾に通っていた時は受験を意識していなくて勉強は一日、一時間ぐらいしかしていませんでした。そのうち、テストの点が悪くなっていき習い事をやめて塾一筋に切りかえました。
 しかし、兄弟が多いのでテレビを観たり遊んだりしてしまい、勉強に集中できませんでした。そのため塾のテストの点は低くなる一方でした。あと、塾で友達が少なかったため、競い合う相手がおらずのんびり構えていました。五年部もそろそろ終わりに近づいて来ても遊んで勉強していなかったため、お母さんに
「やる気が無いなら塾辞めな。」
と怒られたこともあり、挫折しかけたこともありましたが、私立に行きたかったのでがんばろうと思い続けました。
 そして、六年部が始まりました。しかし、五年部の時に勉強を怠ったので基礎が固まっておらず応用問題が解けず基本問題も落としてしまうようになり、他の人と差が広くなっていきました。テストも下位からぬけ出せなくなってしまいました。お母さんに怒られることが多くなってしまいました。怒られたことをあとで考えると確かにその通りだと思いました。自分は受験に合格する手ごたえがまったく感じられず、気づいた時にはもう手がつけられなくなっていました。あせりと不安で何をやってもうまくいかず、合否判定も自分の気持ちを下げる結果に落ち込むばかりの毎日でした。
 しかし、一月からの学校別に過去問を解く授業になった時に、今までのテストがうそのように過去問がスラスラと解けました。この時ふしぎと自信がわいてきました。
(もしかしたら……)
と思うようになり、あと少しの時間は必死に基礎問題の勉強に取り組みました。応用問題と難問は捨てました。とにかく計算・小問・漢字・完全チェックをやりこみました。特に苦手だった算数と理科を積極的にやり直しました。算数の苦手要点はできるようになりましたが、理科は水溶液が出来なかったので残りの一週間で、と集中して勉強しました。
 そして、受験まであと一日になりました。ものすごくきんちょうしてなかなか落ち着きませんでした。
 二〇一五年一月二十日、ついに受験が始まりました。最初の受験校は第一志望の広島なぎさ中学校でした。きんちょうしましたが、今まで学習してきたすべてを出し切りました。ラッキーなことに、得意なものばかりでうそのように解け、手ごたえが感じられました。
 でも、城北中学校の時には、なぎさ中学校の合格発表のことが気になり、複雑な気持ちで、テスト中になぜか頭が痛くなり大変でした。
その日の夜七時の合格発表を家族で待ちました。七時まですごく長く感じてみんな落ち着きませんでした。そして七時になり、ホームページを開きました。落ちてたらどうしようと不安でしたが、何と自分の番号がのっていました。うれしくて、この感動はいつまでも忘れないだろうなと思いました。
 今から受験をする受験生へ二つのアドバイスです。
 一つ目は、友達を作ることは良いということです。友達がいると問題を出し合ったり、点数を競い合ったりできるので、友達は大事です。
 二つ目は、受験当日きんちょうしすぎないことです。きんちょうしすぎると出来なくなるので、できると思って解くといいです。
 受験生、がんばってください。

合格発表
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