私は、五年生の春から父のすすめで、家庭学習研究社に通い始めました。初めは小学校よりも短い期間で確実に学習していかなければならないことがとても大変でした。しかし、少しずつ塾での生活も慣れてきて、勉強がおもしろくなりました。もっとたくさん知りたいと思うようになりました。
しかし、そんな中でも、苦しいときやつらいときはありました。私はその度に、
「どうして、こんな大変な思いをしてまで、受験をしないといけないの。」
と思っていました。私は、その答えを試験という一つの山をこえたことで今、見付けることができたような気がします。
私が受験という経験を通して、見付けたこと……それは、「受験をする」ということは、自分の世界や未来を広げる、ということだと気付いたことです。
受験をして合格した人だけが行くことができるそれぞれの中学校には、その学校に魅力を感じ、何かの目的をもった人が多く集まると思います。
自分の知らない世界を知っている人、自分の知らないことを教えてくれる人、気付かせてくれる人など、たくさんの人との出会いが待っていると思います。それって、すごいことだと思いませんか。そんな学校で、そんな仲間と毎日を過ごしていたら、きっと自分自身も成長でき、世界が広がるはずです。
また、未来を広げるということは、将来の夢がある人はその夢をかなえるための、そして、まだ夢がない人も、学校の先生や先輩たちが六年という長い時間をかけて夢を見付けるための手助けをしてくれるはずです。
自分たちが進むそれぞれの中学校で、これから学ぶことは、きっと全て自分自身の未来につながっていくと私は思います。
受験をするということは、自分の可能性を限りなく広げていくということだとこの二年間を通して気付きました。
だから私は新たな学校で、新たな仲間と一緒に、自分の可能性を限りなく広げていきたいと思います。
私が今、そう思えるのは、家庭学習研究社に通っている間に、先生、仲間、家族など、数えきれない人たちの支えがあったからだと思います。皆さんに感謝しながら、自分の世界や未来を広げるために、がんばっていきたいと思います。