ぼくが家庭学習研究社に通い始めたのは小学校四年生の時だ。「姉が通っている県立広島中学校に入りたい」と思ったのがきっかけである。四年生から六年生までの三年間、ぼくは主に、自分の苦手分野をなくすことを意識しながら志望校の入試に向けて勉強してきた。その中でも特に、これから説明する二つの勉強法が、ぼくが志望校に合格する大きな手助けをしてくれたと思う。
まず、苦手だった理科・社会を得意にするために五年生からぼくが始めたことは、「アタックをひたすらくりかえし勉強する」ということだ。まず毎日勉強する単元を決め、計画表を作った。その中で、マナビーテストの範囲の単元と、過去にやった単元の二つの単元を毎日勉強できるようにした。一回目はノートにやったが、二回目以降は答えを言って母に確認してもらう方法にした。その時に空らんのところだけを答えるのではなく、空らんをうめながら文章全部を音読するようにした。そうすることで、問題になっていないことがらや年代も自然と覚えられ、どんどん知識が定着していった。
これをほぼ毎日続けていった結果、受験が始まるまでにはアタックを五十周くらい勉強することができた。毎日この勉強を続けることは、大変そうに思えるけれど、ちょっとしたすきま時間にできるほど、あまり時間はかからなかった。そして、理科と社会の知識の抜けやもれが少なくなっただけでなく、問題を解くスピードを速くすることもできた。
また、ぼくは、自分の苦手を発見するため、「今までに受けたマナビーテストを復習する」ということもした。そこで出来ない問題があると、その単元のテキストに戻ってすぐに復習した。そうすることで、自分が苦手なところを少しずつなくすことができた。
ぼくは三年間、マナビーのテキストとアタックしか教材を使っていない。それでもぼくが受験した学校全部に合格できた理由は二つあると思う。一つ目は、家庭学習研究社の教材がすばらしいからだ。テキストには要点が分かりやすくまとまっているし、アタックでは基本的な問題で身につけた知識を固めていくことができる。テキストとアタックを有効に使うことで、受験に太刀打ちできる学力を身につけることができた。
二つ目は、ぼくがその教材を極めたからだ。テキストとアタックとマナビーテストという、三つだけを繰り返し行ったことで、この三つをほぼ完ぺきにすることができた。
ぼくはこの三年間の受験勉強を通して、たくさんのことを学んだ。特に、くり返し行うことや、少しのことを極めることは、勉強以外にも生かすことができると思う。受験勉強を通して学んだことを、中学校に入ってからも、勉強や新しく始まる部活動に生かしていきたい。