受験することにした理由や受験に向かう方法、家庭環境は人それぞれだと思います。だから、僕の経験談は他の人には全く当てはまらないかもしれないけれど、もしかしたら似ている人の助けになるかもしれないので、僕が今回の受験で必要不可欠だったと思うことを書きます。
〇家庭学習研究社の教材と先生
僕は五年生になる四月から一年十か月間、土曜コースやオンラインコースで学びました。教材は家庭学習研究社の物しか使っていません。テキストには簡単な問題から難しい問題まであって、一人でも学んでいけるように作ってあったので使いやすかったです。塾からもらった二週間の学習計画を基に、他の習い事や友だちと遊ぶ予定を加えて少しアレンジした僕用の学習計画を作って、それをやり続けました。
僕に関わってくださった先生方は、みんな親切で面白くて、分かりやすい説明をされる方ばかりでした。僕は、基本的にあまり進んで質問をするタイプではありませんが、何度か質問をしてみて、先生に聞くと理解が深まるということに気づき、六年の後期では、かなり質問したと思います。
家庭学に入塾するとき、先輩の方から「家庭学は教材と先生が抜群に良いから!」と聞いていましたが、本当にその通りだと思います。これから受験に向かう人たちも、それぞれの先生との出会いを大切に、気になることは何でも質問することをお勧めします。
〇友だちとの出会い
僕は通塾していなかったので、他の塾生との関わりはありませんでした。しかし、六年生になって少し経った頃、ピースサミットで偶然一人の塾生に会いました。いつも優秀者リストの上位に名前がある子で、オンラインの授業でも見たことのある子でした。
サミットの会議でその子と話をして、もののとらえ方や表現が面白いと感じました。そして、「その子の読む本が知りたい。」「その子と同じ学校に行きたい。」と思うようになりました。常に優秀者リストでは僕の上に名前がある彼を目標に頑張ることができたと思います。通塾していないので、話したのは会議の時だけでしたが、その出会いが僕の志望校を決める大きな転機となりました。
受験の時、まさかの同じ教室で、休憩時間にトイレに行くとき、その子から僕に話しかけてきてくれたのも今では良い思い出です。
〇成績の下降
マナビーテストの成績は、入塾から六年生の秋ごろまで安定していました。それが十一月の第四回の模試から急に成績が落ち、優秀者リストに得意教科しか名前が載らないぐらいになりました。いつもと同じだけ勉強しているのになぜか分かりませんでした。
コロナのせいで延期になった運動会や修学旅行のような大きな行事が毎週のようにあったので、疲れているのかと思っていました。でもそれが続いたので、担当の先生と面談をし、週三日コースの子はもっと多くの量を勉強していること、校舎ではこの時期みんな受験に向けて本気になって切磋琢磨していることを知りました。
僕はずっと、マナビーやアタックの基礎問題・☆印がついた問題は解いていましたが「時間があったらやってみよう」という発展問題はやっていませんでした。いつも家で一人テキストと向き合っていたので、友だちと競うこともありませんでした。面談で先生に「上を目指すなら、ぜひやってください!」と言われたので、そこから発展問題も解くことにしました。
他の塾生は今までもずっとやってきていると聞いたので、今までの発展問題もさかのぼってやりました。その後、冬期講習や直前講習では、もらった全ての問題を隅から隅までやりました。すると成績が戻ってきました。
成績の下降は経験しなくてよいことかもしれませんが、僕の場合は、自分の学習を見直し、ギアを一つ上げる良いきっかけになったと思います。
受験の日まで、ずっと力は伸び続けていくと思います。後半の模試で成績が思わしくなかった人も、下降してしまった人も、あまり心配し過ぎず、自分がやるべきことをはっきりとさせて、最後まで学び続けてください。