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2023年度の作品

No.2 『 悔いのない受験にするために 』
                 広大附属中・清心中・女学院中/Sさん

 私は決して「やらなくてもできる子」ではありませんでした。だから、三年間必死に努力し続けました。「どう勉強したらいいのか」「いい勉強法はないのか」と四年生から試行錯誤してようやくたどり着いた私のおすすめ勉強法が四つあります。これから受験する人の少しでも役に立ったらいいなと思います。

 一つ目は、分からないことがあったらすぐに先生に質問することです。なぜなら、分からないところをそのままにしておくと同じような問題を何回も間違えて、自分の弱点になるからです。分かったつもりでも後日その問題を解いてみると分からないことがあります。これは、理解できていない証拠です。

 初めは先生に質問しにくいかもしれません。でも、先生方は質問するたびに丁寧に教えてくださいます。同じような質問でも自分が理解するまで何回も聞いていいのです! だから、先生のことを信じてたくさん質問してみてください。そして分かった問題は自分の強みにしていき、強みの数をどんどん増やすことで自信がつきます。

 二つ目は、学習チェック表を作ることです。学習チェック表を作ることで何をしないといけないのかが分かりスムーズに勉強ができます。また、あとどのくらい残っているのか把握でき、心に余裕ができます。自分で時間管理をし、休憩時間も確保できます。

 受験勉強に気分転換は必要です。私はタイマーを使って心を切り替えていました。『ピピピッ』と音が鳴ると「よし、頑張ろう。」とすぐに次の勉強に取りかかることができました。学習チェック表は学習のすすめ方にあるので、ぜひ使ってみてください。

 三つ目は、塾のテキストやプリントを徹底してやることです。他の問題集をやるよりも、いかに塾のテキストやプリントをミスせずに解けるか、間違いを減らせるかに重点を置いて勉強した方が良いです。いろいろ手を付けると「まだたくさん勉強が残っているのに……」と思い、ストレスの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。私はテスト前の総復習の時に間違えた問題だけをもう一度やっていました。普段の予習・復習をきちんとやっていれば、テストは問題なくできます。

 四つ目については、教科別に紹介します。

【算数】プリントは必ずやって基本を定着させること。見落としを防ぐため問題文の重要な部分に線を引きながら読む。長文問題の途中でできる計算があったらやっておく。図形問題は図の中に問題文からわかることを書き込む。間違えた問題はもう一度解いておく。

【理科】完全チェックを四回やって確実に基本をおさえる。入試が近づいてきたらまとめの図をノートに書き写すこと。記述問題は解答例も見ておく。日頃の生活の中で理科に関係することが多いので勉強中でなくても思い出してみると復習になる。

【社会】年号だけを暗記するのではなく、どの時代に何があったか流れを正確に覚える。人物の名前や大切な言葉は漢字で書く。完全チェックを四回やる。

【国語】漢字は繰り返しやる。慣用句などの語彙は家族で問題を出し合い、クイズ形式で楽しみながら覚える。問題文は線を引きながら注意して読む。文章問題の途中で漢字の問題が出てきたら先に解いておく。記号問題は選択肢を一つずつ文章の内容と合っているのか見比べ、どこが違うのかを探す。

 この四つの勉強法をやってみると、入試に自信をもって挑むことができます。

 生活面においても私には睡眠が大切でした。しっかり寝て生活リズムを崩さず体調を整えることはとても大切です。風邪をひいて体調不良が重なった時のテストは過去最悪でした。皆さんも心身ともに万全の状態で悔いのない受験を実現させてください。

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