「明日、塾の会員選抜試験だよ。」
小三の二月。何にでも挑戦してみたいという気持ちはあったけれど、正直塾で何をするのか分からないまま、私の中学受験は始まった。
塾が始まってすぐに、試練がやってきた。最初の授業までアタックの存在を認識しておらず、やっておくべきだった数週間分を急いでこなし、追いつかねばならなかったのだ。何とかやり抜いたが、今でもその時の衝撃としんどさをよく覚えている。
コロナの影響もあり、小四になってすぐオンラインコースに変更し、授業はずっとオンラインで過ごした。
私はオンラインコースでよかったと思う。
理由の一つは、移動時間がなく、六年部になって忙しくなっても、学校の宿題に結構時間を割くことができたこと。私は、学校の自主勉強に力を入れていた。私にとって、好きなことを調べたり、まとめたりする時間は何にも代えがたい、楽しい、大切な時間だった。
二つ目は、オンラインコースでは、いつでも好きな時にメールで質問できたこと。質問しやすく、先生方の説明も文章として残るので、理解もしやすかった。もちろん、普段の授業後も質問タイムがあり、私はほぼ毎回質問していた。
六年部の冬期講習と直前演習では、一番頑張って勉強した。問題を解いては復習をしまくった。授業とやるべきことに追われ、一日が経つのが早かった。でも同時に、本番までがとても長くも感じた。
ついに本番の入試。私にとって初めての入試は直前演習中にあった安田。全受験日の中で一番緊張したが、その緊張は一時間目の国語が終わると、かなり和らいだ。
そして、直前演習後の女学院、清心、広大附属の三連戦。三校ともあまり緊張せず、落ち着いて試験を受けることができた。ただ、算数がとても難しかったり、理科と社会の時間が足りなかったりして、合格の自信があまりない学校もあった。でも結果は全て合格。本当に嬉しかった。
合格したのが一番嬉しい。でも、合否を抜きにしても、「中学受験をやってよかった」と今は思う。なぜなら、中学受験をとおして、身についたことがたくさんあったからだ。
例えば、粘り強く努力し続ける力。しんどくても、最後まであきらめずに頑張った経験は、これからも役立つと思う。
また、時間の上手な使い方。私の場合は改善の余地がたくさんあったと思うけれど、多くのことを限られた時間でこなすための、計画の立て方の基本は分かったような気がする。
そしてもちろん、頑張って積み上げた学力。
これからも、受験勉強で身に着けたことを活かして、積極的に探究・発見をする中学生になりたいと思う。
最後にお礼です。
オンラインコースの先生方、授業はいつも楽しく、わかりやすかったです。質問にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございました。
そして、私を支えてくれた家族にも感謝で一杯です。本当にありがとう。