女学院中学校の結果の日、とてもきんちょうしていた。いざ、合格通知を見たとき、うれしさのあまりたおれそうになった。今まで生きてきたなかで、いちばんうれしかったと思う。そして、家族とだきあい、私はうれし涙を流していた。今まで、つらいこと・苦しいことがたくさんあったけれど、「やっと、努力が報われた……。」とうれしさと同時に達成感を感じていた。
受験が終わって、一週間たった後、私は自分の中学受験をふりかえってみた。結果を見たときは、自分がたくさん努力したから受かった、とばかり思っていたが、ふりかえってみたら、それだけではないと気づいた。
私は、小学生のとき、友達関係があまりうまくいかなかった。それで、環境を変えた方がいいと考え、受験することにした。この塾に入ったのは三年生で、もっと本格的に受験勉強を始めたのは五年生だった。五年生のときは、マナビーテストの成績はそこまで気にしていなかった。よく優良者リストにのっていたし、たまに悪いときがあったけれど、「まぁ、まだ大丈夫でしょ。六年生じゃないんだし。」と受験生とは思えないぐらい、けっこう軽く考えていた。五年生までは、まだ、アレでよかったけれど、六年生になってからでは、アレでは済まされなかった。
状況が一変したのは、六年生の夏だった。その時もいつも通りに予習・復習をしていたのに、夏の第一回と第二回の実力判定テスト、どちらもものすごい悪く百番以内にも入らなかったのだ。その結果に圧倒され、何もしゃべれなかった。あまりにもショックで、ただただ泣いているだけだった。その時、母さんが部屋に入ってきて、こう言った。
「それぐらいで泣くんだったら、やめる?」
私はびっくりした。なぐさめてくれると思ったのに全くちがう言葉をいったから。泣きじゃくりながらも首をふった。自分は、そして、ちゃんと立ち直ることができた。
「私は、もう泣かない。最後までやってやる。」
そう決心した。
それから、後期に入り、夏期講習のときのテストをきっかけにもっとがんばった。でも、入試がどんどん近づくにつれて、テストや模試の順位が少し気になるようになってしまった。その時は、理科の畑田先生のようにポジティブに考えるようにした。例えば、「人は人、自分は自分」と。この言葉は、偉人の勝海舟も言っていた名言だ。とにかく、自分に自信を持つように心がけた。
その後も、前向きに考え、自分に自信を持ってテストや模試にいどんだ。あっという間に一月に入り、入試が始まった。どの学校の入試でも、自分がやってきたことにほこりを持っていどむことができた。
つまり、私は強くなることができた。しかし、一人で強くなったんじゃない。家族、塾の先生たちに支えてもらったから強くなれた。今回の受験で、よく分かった。受験を成功させるには、どんなときでも強くいることが大事だと。
「合格」という文字を目にしたときは、今でも本当にうれしかったことを覚えている。この中学受験で学んだことをこれからの人生に生かせたらいいと思う。
受験するみなさんへ。受験が近づくにつれてきんちょうするかもしれませんが、自分が今まで努力してきたことを思い出して、強くいてください。そして、自分に自信を持ってがんばってください! きっと大丈夫!
また、オンラインの先生方、私の家族たち、私を支えてくださり、そして、第一志望校の広島女学院中学校に導いてくださり、本当にありがとうございました!